フリーランスの青色確定申告!
いろいろ準備しておこう〜!第一弾!!!
今回は「経費の勘定科目」についてです。
確定申告にあたり、使ったお金を分類してまとめなくちゃいけない、その分類が「勘定科目」です。
でもあんまり勘定科目が沢山あっても管理しきれなくないですか???
というわけで、勘定科目を選びました!
今回はイラストレーター・デザイナー・雑貨作家など、クリエイター系の人が確定申告をする際に参考となる勘定科目となっています。他の職業の人も参考になると思うので、是非読んでみてください。
絞った8個がこちらです!
- 消耗品費 … 文房具とか
- 旅費交通費 … 交通費とか
- 新聞図書費 … 書籍代とか
- 通信費 … ソフトの利用料とか
- 会議費 … 作業場所代とか
- 接待交際費 … 手土産代とか
- 外注費…自分以外の作業者費用
- 雑費…振込手数料とか
他にも必要に応じて「修繕費」「保険料」「取材費」などを入れていきましょう。
ちなみに個人事情主(一人)の場合、「福利厚生費」は不要です。
これらを詳しく解説していきます!
\それではGO!/
勘定科目を選ぶポイント
まず勘定科目ってどこで使うの?
という問題なんですが、ここです。「青色申告決算書」のここ。
これですね。デフォルトで水道光熱費・旅費交通費・通信費…など書いてあるので、そこに書いてもよし。空欄もあるので追記しても良しです。ここに各科目の合計金額を書いていく訳です。
振り分け間違えたらどうしよう…
と思う方もいるでしょうが、そんなにビクビクしなくても大丈夫。
結局、経費の金額はまとめちゃうんですから。
最終的に合算されるんだから、気軽に自分基準でサクサク分けていくのが良いと思います。
金額さえ誤魔化さなければ後ろめたいことなんてないですから。
あ、経費じゃないのに経費にするのはもちろんダメですけどね!
そんな気持ちでサクッと分けましょう!
基本的に、勘定科目の選択は自分基準で良いんです。
でも最低限のルールはあるので、考える上でのポイントは知っておこうって話です。
参考:勘定科目を選ぶ上での考え方
勘定科目はどう選べばよい?(freeeヘルプセンター)
勘定科目の選択に関する法律はなく、勘定科目の選択や名称は任意とされています。
しかし、管理上の観点から、同じ内容の取引について以前使用したことのある科目は継続して用いることが大切です。
と言う訳で、私の選んでいる方法を解説していきますね。
それでは勘定科目8選!解説スタート!
1. 消耗品費
10万円以下の”モノ系”を買ったらここです!
文房具、作業机、iPadのケースなど、仕事で使う消耗品はを計上しましょう。
仕事でしか使わない仕事着(スーツとか)もここです。
じゃあ10万円以上は?というと。
PCとか高い”モノ系”になると、「固定資産」として何年かに分けて減価償却することになります。減価償却費について話すと「何年に分けるか」「確定申告時どこに書くのか」…と長くなるので、それはまた別記事で書きますね。
2. 旅費交通費
交通費!宿泊費!ガソリン代!!
仕事で行った場所への交通費、取材で泊まったホテル代、車で行くならガソリン代。
そういった「仕事に関わる移動費・宿泊費」を「旅費交通費」として計上しましょう。
打ち合わせも取材も行かない人は0円ですね、ここは。
3. 新聞図書費
書籍代です!
本屋も電子書籍も全部これ。参考書やデザイン本などを計上できます。
たとえば資料用に買ったDVDも新聞図書費です。
面白本や小説など、少しでも学びがあれば経費
本代や雑誌代、マンガ代など、書籍代を経費にする節税術(節税ラボ)
なお、このときは「ビジネス書や実用書などでなければいけないか」というと、当然ながらそのようなことはありません。少しでもビジネスに役立つのであれば、本の体裁に関わらず損金計上できます。
4. 通信費
ソフトの利用料支払い!サーバー代!
私はPhotoshop、Illustrator、Premiere Proなどが使えるAdobeのプラン「Adobe Creative Cloud」を年間契約していますが、そのソフト代を「通信費」として計上しています。
- Adobeソフトの年間プラン代金
- CLIPSTUDIO・Line2Dなどのソフト代金
- ドメイン代
- サーバー代
- 携帯代金(一部)
などなど。携帯は「仕事で何割使ったかな?」と割合を考えて計上しましょう。
仕事用の携帯を持っている人は、その利用料金も100%計上してました。
ちなみに私は仕事で使うためにスマホにテザリング機能を付けたので、その料金は計上できる訳です。
(仕事で使わないプライベートな出費分は「事業主貸」という勘定科目になります)
5. 会議費
作業場所代!!!
取引先との打ち合わせで発生した費用は「会議費」です。
それとは別に、カフェなどで作業した時のコーヒー代金も「会議費」となります。
「会議」と言うからには「複数人で何かした時?」と思いがちですが、1人でも会議費なのです。
「作業場所を確保するために仕方なく払う金額」と考えると分かりやすいかも。
ご飯をモリモリ食べて「作業場所代です!」というのは無理あるので、飲み物代くらいがいいんじゃないかな。コーヒー代くらいと覚えておきましょう。
私は昔、コメダのコーヒー代のみで1年4万円行ったことがあります。
あれはもう自宅だったな。
6. 接待交際費
手土産や接待代です!
お仕事をする上での、お付き合いで使った費用です。
付き合いにはお金がかかる!
例えば仕事先への手土産代などがあります。
私は雑貨委託先へ手土産を持って行った際には「接待交際費」として計上しました。
7. 外注費
自分以外の人に依頼したらここ!
ココナラ、クラウドワークスなど。
依頼先への出費は「外注費」として計上します。
外注費とは、他の会社や個人事業主と業務請負契約を結んで業務の一部を外部委託した場合の費用をいいます。
※個人事業者で従業員を雇わず一人で事業を行っている場合は、源泉徴収義務はありません。(例外もある)
給与と外注の違い
外注費の仕訳処理と税務のポイントを税理士が解説 | SHARES LAB(シェアーズラボ)
給与は雇用契約を結んだ従業員に対し、給与規定に従って支払う労働の対価です。勘定科目は「給与手当」などです。
8. 雑費
振込手数料など!
いわゆる「その他の費用」です。
私は銀行や商品売上の振込手数料はここにしています。
ただし「これなんの費用にすれば良いかわからないから雑費で」というわけではありません。
臨時で発生する少額の費用を「雑費」と呼んでいるのです。
雑費を用いるのは、臨時的な費用や少額な費用が発生した場合になります。雑費はいわゆる「その他の費用」であるため、雑費の金額が他の費用に比べあまりにも多額になってしまうと、その内容把握のために、税務調査の対象になってしまう場合もあります。
確定申告における雑費の取り扱いについて | 確定申告の基礎知識
その他追加しそうな勘定科目
上記8つの勘定科目以外にも、必要に応じて項目を追加しましょう。
今までに追加したことのある費用を参考に載せますね。
修繕費
車やパソコンの修理代!
機械や建物、備品などのメンテナンス費、修理したときに使う勘定科目です。
理由によって経費にできる割合が異なります。
- もっと良くするための「リフォーム」
- 元通りにするための「復旧」
「リフォーム」なら何割か、「復旧」なら全額計上OKです。
たとえば仕事で使うパソコンやHDDが壊れた時に、修理代がかかったら修繕費です。
以前HDDが動かなくなり、復旧にXX万円払った人がいるんですが、それは復旧費用なので「修繕費」でした。
私のことなんですけどね。みんなバックアップはちゃんと取ってね……
保険料
仕事用の車にかけた自動車保険の保険料などがあったらここです。
ただし自身にかけた生命保険料は、経費に計上できません。
(経費では活躍しませんが、生命保険料控除の対象になるので、確定申告上でメリットにはなりますよ!)
取材費
例えば作家さんが、とある飲食店に取材のために行ったとします。
そこまでの交通費・飲食費などは「取材費」となります。これが取材費。
でも取材として出掛けて、それを「旅費交通費」で計上するのも全然アリなんですよ。だから私は使ってないですね。
友人のフリーランス は参考に見た映画を「取材費」にしていました
水道光熱費
自分の家が「自宅兼作業場」となっている場合は、水道光熱費も経費に含めることができます。
通信費と同じように「何割が仕事で使ったかな?」と考えて、その割合分だけを経費としましょう。
自宅とは別にアトリエ借りてるって人もいるから、その場合は全額かな?
福利厚生費はNG!
従業員のために使ったお金がここ。
「従業員」というのがポイントです。
つまり個人事情主(一人)の場合、「福利厚生費」は不要です。
仕入の金額は別途「仕入高」へ!
例えば雑貨を制作&販売していると、材料費がかかります。
この材料費は「仕入」でしょうか?「消耗品費」でしょうか?仮に「仕入」としましょうか。
材料費を「売上高」に対する「仕入高」とする場合、経費(勘定科目)には入れず、売上の項目で計上します。全体ではなく売上に対する費用とする訳ですね。
しかし材料費としての扱いが曖昧だったり、仕入高に分類し忘れることもあると思います。
難しいな…仕入と経費を間違えたら怒られるかな?
…というのはそこまで心配しなくても大丈夫です。
最終的に提出する金額(差引合計金額)は同じなので、仕入高と費用を間違えても死ぬわけではないです。
この「売上高」「仕入高」については、後日別途記事にて解説します。
偏りすぎないことも大事
「あれもこれも消耗品費かな」など一部に項目が偏ってしまうと、全体を見たときに不自然にその項目の金額が多くなってしまうことがあります。そうならないように、本当にその項目か考えて、適度に振り分けることも大事です。
確定申告をした先である税務署は、提出された金額に不自然な点がないかチェックしています。
(不自然な点の調査で「税務調査」が来ることもありますが、サラリーマンくらいの収入のフリーランスならほとんど来ることはないはず…ですが気をつけるに越したことはない)
そのため、なるべく金額を観た際に不自然にならないようにしたほうがいいのです。
もちろん、きちんと偏った理由を説明できるのならそのままでOKですよ!
とりあえず何をしたら良いの?
「経費の項目はなんとなく分かったけど、とりあえず今は何をしたら?」という初心者の方へ。
とりあえず、項目の数だけ箱(箱でもファイルでも、分けれたらなんでもOK)を用意して、レシートを分類してみましょう。(クレジットカードなら明細を見ながら分けてみましょう)
確定申告の時期である年明けは忙しくなりがち。事前に経費を分類しておけば、申請書類作成時の自分はとっても助かるはずです!
また、前もって経費を計算しておくことで、確定申告の際にあとどのくらい経費を計上すると「お得か」を計算することもできます。
準備は早いに越したことはないのです!
まとめ
勘定科目は以上です!参考になったでしょうか?
8つの勘定科目をざっくり振り返りましょう。
- 消耗品費 … 10万円以下のモノ系はここ
- 旅費交通費 … 交通費・宿泊費・ガソリン代
- 新聞図書費 … 書籍代(本屋も電子書籍もこれ)
- 通信費 … ソフトの利用料支払い・サーバー代
- 会議費 … カフェなどでの作業場所代
- 接待交際費 … 先方への手土産代
- 外注費…ココナラ、クラウドワークスなど
- 雑費 … 振込手数料など
他にも必要に応じて「修繕費」「保険料」「取材費」などを入れていけば、あなただけの勘定科目リストの出来上がりです。
確定申告は大変です。
特にこの経費が難関です。
でも少しでも気楽に経費の仕分けができれば、確定申告がぐっと楽になります。是非参考にしてください。
快適な確定申告ライフを送れることを願います!
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青色確定申告はいずれ他の記事も作りたいと思っています。
どうぞお楽しみに!
今後確定申告記事が増えたら、ここに追加します!
以上、メモノテからお送りしました!
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