昼下がり、眠気に襲われた経験はありませんか?
そこで取り入れたいのが「昼寝」です。
昼の1時間は夜の3時間に相当すると言われており、
昼に10〜20分眠るだけで、午後のパフォーマンスを向上させると科学的にも支持されています。
効果的な「昼寝」で眠気を解消し、午後の作業効率を向上させましょう!
この記事では、昼寝のメリット・注意点・そして上手に取るコツを解説します!
昼寝のメリット・効果
昼の短時間の睡眠は、多くの健康上のメリットがあります。
疲労回復・予防
短時間の睡眠は、脳と身体の疲れを解消することができます。
昼寝をすることで、朝からの活動で消耗したエネルギーを回復し、日中の疲労を軽減することができます。
また、日中の疲労蓄積を防ぐことで、ストレス・免疫力の低下を防ぐ助けになります。
集中力・記憶力の向上
午後のタスクへの集中力・記憶力が高まります。
短い休息は脳の働きを活性化し、情報の処理能力を向上させることが研究で示されています。
また、睡眠は記憶の整理や固定を助ける役割を持っているため、短時間の昼寝でも記憶力の向上が期待できます。
集中力の向上は、怪我や事故のリスク防止効果もあります。
午後の眠気を軽減する
午後の眠気やだるさを軽減します。
人の体内時計は自然と午後になると眠気を感じるようになっており、昼寝はその体内リズムに沿った休息方法です。
【午後に眠気が生じる理由】
- 食後の影響:昼食後には血糖値が上がり、覚醒効果のあるニューロンという物質の作用が止まり、睡眠状態になる
- 体内時計の影響:多くの人の睡眠サイクルにおいて、深夜2時~4時と昼間の14時~16時に眠気のピークが来る
短い昼寝でも、午後の活動に必要なエネルギーを再充電し、効率的に仕事や勉強を進めることができます。
睡眠負債の解消
昼寝は一日の総睡眠時間を増やし、睡眠の質を向上させる効果があります。
現代人は不規則な生活により十分な夜間睡眠を取れていないことが多く、睡眠負債が蓄積されがちです。
「10分の昼寝は、夜の睡眠の3倍の効果がある」と言われており、短時間でも睡眠不足の補助になります。
睡眠負債を少しでも解消する手助けをすることで、長期的な健康維持にも繋がります。
効果的な昼寝の時間
最適な昼寝には個人差がありますが、一般的なタイミング・睡眠時間があります。
タイミングは13時〜14時頃
理想的な昼寝のタイミングは、通常13時〜14時がおすすめです。
例えば、朝6時に起きる人は8時間後の14時頃に眠くなります。
これは生理的な睡眠・覚醒リズムで、働き続けた脳がオーバーヒートして作業効率が低下する時間帯です。
【睡眠・覚醒リズム】
- 起床から8時間後
- 起床から22時間後
そして「眠くなる前に眠る」のが効果的に疲れを取るポイント。
眠たくなる30分〜1時間前に昼寝するので、
朝6時に起きる人は13時頃、朝7時に起きる人は14時頃に昼寝をするといいでしょう。
と言っても、多くの会社員や学生は12時〜13時が昼休み。
お昼の終わりに昼寝するパターンが多そうですね。
睡眠時間は10〜20分が効果的
10〜20分間の昼寝は「パワーナップ」とも呼ばれ、最適な昼寝時間とされています。
この昼寝時間はGoogle、Appleやマイクロソフト社など世界的企業にて導入事例があり、日本企業も注目しています。
「パワーナップ」は、深い睡眠に入る前の浅い睡眠の段階に留まるため、起床後の眠気やだるさを感じにくく、すぐに活動を再開することができます。
眠りに入る入眠時間が5分として、睡眠時間は10〜20分間確保するとなると…
昼寝のための時間は、合計15〜25分確保しておきたいですね。
ちなみに、1分だけ寝る昼寝のことは「マイクロナップ」と言います。
時間がなくても、ちょっと目と心身を休めるのも大事!
自分に適した睡眠時間の測り方
自分が最もすっきり目覚める時間を見つけるために、10分、15分、20分と時間を変えて試すことが重要です。
【自分に適した睡眠時間の測り方】
- 10分、15分、20分と異なる時間で昼寝を試す
- その後の覚醒感や午後のパフォーマンスを評価する
- どの長さの昼寝が最も効果的かを記録する
これらを試すことで、最も自分に合った昼寝の時間を見つけることができます。
最適な睡眠時間が見つかったら、その時間を維持するようにしましょう。
体内時計がそのリズムに慣れることで、より短時間で深いリラックス状態に入りやすくなります。
昼寝の効果を最大限に引き出すには、毎日同じ時間に同じスタイルで昼寝を取る習慣をつけることが重要です。
昼寝の注意点
昼寝がもたらすメリットは多いですが、いくつかの注意点も理解しておきましょう。
30分以上の昼寝は夜の睡眠に影響がある
昼寝の時間が30分を超えると、夜の睡眠パターンを乱す可能性があります。
長い昼寝は深い睡眠に入ることが多く、30分を超えると眠りが深くなり起きづらくなります。
【30分以上の昼寝のデメリット】
- 起床後、身体が完全に覚醒するのに時間がかかる
- 夜の睡眠に入る際、眠りにくくなったり、睡眠のリズムが乱れる原因になる
理想的な昼寝時間は10〜20分。
この短い時間でも十分にリフレッシュ効果を得ることができます。
また、15時を過ぎてからの昼寝も「夜眠れなくなる」「夜中に起きてしまう」などの影響がある可能性があります。
食後すぐ眠ると、胃もたれ・胸やけの原因になる
食後すぐに横になって眠ると、胃酸が食道に逆流しやすくなり、胃もたれや胸やけの原因となります。
これは特に、逆流性食道炎のリスクが高まるため、注意が必要です。
食後は少なくとも2時間は起きて活動し、食べ物が胃を通過するのを待ってから昼寝をするのが理想的です。
食後に眠気を感じる場合は、完全に横にならずにソファや椅子で眠るといいでしょう。
昼寝におすすめの姿勢
昼寝の質を向上させるための最適な姿勢もあります。
頭を固定して眠る
頭部をしっかりと支えることで、首や背中への負担を減らします。
頭が不安定な状態で寝ると、首への負担が大きくなり、眠りが浅くなることがあります。
台や枕を使用し、首と頭が自然な位置に保たれるようにしましょう。
【頭を固定して眠る方法】
- 座って眠る場合:高さのある台を使用し、頭を固定する
- 横になって眠る場合:適切な高さの枕を使用する
これにより、リラックスした状態で質の高い休息を得ることができます。
首ががくんと下がった状態は、身体にとって負担なんですね。
腕枕は手が痺れる原因になるのでNG
腕枕は一見心地よいかもしれませんが、神経を圧迫し、手の痺れを引き起こす可能性があります。
また、肩や首への不自然な圧力が加わるため、肩こりや首の痛みの原因にもなり得ます。
腕を枕として使用する姿勢は避け、タオルや枕を使って腕枕の代わりにするのがいいでしょう。
お昼寝用の枕も売っているので、ちらっと紹介!
リラックスした格好で眠る
昼寝の際は、身体がリラックスできる格好になることが効果的です。
【リラックスした格好】
- ベルトを外す
- ネクタイを外す
- 時計を外す
- 靴をぬぐ など
眠る時は身体が伸びたり丸まったりするため、ぴったりした服装だとリラックスできないんですね。
食後は左側(外から見ると右)を下にして寝る
お昼直後に横になって眠るのは推奨されていないのですが、時間がここしかない!という方は多いでしょう。
左向きに寝ることで、胃もたれや胸やけを防ぐ助けとなります。
【左向きに寝るメリット】
- 消化系の臓器への負担を軽減し、消化を助ける
- 胸焼けの原因となる胃酸の逆流を抑制する
食後に昼寝をする場合は、左側を下にして横になることをおすすめします。
食後すぐに寝ると、消化不全になり便秘につながります。
消化されなかった脂質が皮下脂肪として蓄積されると肥満のリスクも。
「食べてすぐ眠ると太る」と言われている通りです。
なので本当は食後すぐは眠らず、1時間後くらいに眠りたいです…
昼寝のコツ3選
昼寝を最大限に活用するための簡単なコツです。
1.昼寝前にカフェインを摂る
「コーヒーナップ」と呼ばれるテクニックです。
カフェインは身体に吸収されるまでに約20分かかります。
昼寝前にコーヒーを飲み、15〜20分くらい昼寝をして起きると、カフェインの効果が現れるタイミングと一致するのですぐに頭がはっきりするのです。
コーヒーでなくても、緑茶などのカフェインを含む飲料で大丈夫です。
2.暗くて静かな環境を作る
光を遮り、静かな環境を整えましょう。
睡眠時は光と騒音に敏感なので、昼寝の質を大きく下げることがあります。
暗く静かな環境を整え、リラックスできる体勢で昼寝を行うことで、最も効果的な睡眠が得られます。
【暗くて静かな環境の作り方】
- 部屋を暗くする:カーテンを閉める、アイマスクを着用する
- 静かな環境を作る:耳栓を使用する
3.起きた後は軽めのストレッチをする
起床後身体をほぐし、血流を良くすることで、眠気を払拭しやすくします。
昼寝からの目覚めは、身体がまだ完全に覚醒していないことがあります。
この時、軽いストレッチを行うことで、身体の血流を促進し、心身の目覚めを助けることができます。
【軽めのストレッチ】
- 両手を組んで、背伸びをする
- 首をゆっくり回す
- 深呼吸をする
このくらいの簡単なストレッチで大丈夫です。
まとめ
日中に眠くなるのは自然なことであり、昼寝によって解決することができます。
短時間の休息は、疲労回復やパフォーマンスの向上など、多くの健康上のメリットがあります。
【昼寝のメリット・効果】
- 疲労回復・予防
- 集中力・記憶力の向上
- 午後の眠気を軽減する
- 睡眠負債の解消
また、昼寝にもコツがあります。
昼寝の効果的な取り方を覚えるだけで、午後のパフォーマンスが何倍にもなります。
【効果的な昼寝の時間】
- タイミングは13時〜14時頃
- 睡眠時間は10〜20分が効果的
【昼寝のコツ3選】
- 昼寝前にカフェインを摂る「コーヒーナップ」を活用する
- 暗くて静かな環境を作る
- 起きた後は軽めのストレッチをする
これらのテクニックを活用して、生産的な一日を送りましょう!
以上、メモノテからお送りしました!